2023年最新!Instagramインサイトの見方・分析方法を解説
いまやGoogleなどの検索エンジンのほかに、Instagramを利用して情報収集をしたり、製品やサービスの購入をするユーザーが増えております。そこで、ビジネスの一環としてインスタ運用を始めたはいいものの、なかなかフォロワーやいいね数が伸びず悩まれている方も多いでしょう。
フォロワーやいいね数を伸ばすには、自身の投稿の分析をしながら、よりよい投稿をしていくことが何より大切です。分析をするには、インスタグラム公式機能である、「Instagramインサイト」があります。
この記事では、「Instagramインサイト」の見方から分析方法、分析をした上でどのようにアカウントを伸ばしていくべきかを解説します。
また、合わせてインスタグラムの無料分析ツールも紹介していくので、是非参考にしてみてください。
- Instagramインサイトとは?
- Instagramインサイトの見方
- Instagramインサイトの分析時に注視べき4つ指標
- Instagram無料分析ツール3選
- Instagramインサイト分析でアカウントを伸ばすために
- まとめ
Instagramインサイトとは?
Instagramインサイトとは、ビジネスアカウントもしくはクリエイターアカウントで、且つフォロワーが100人以上いると利用できる、インスタグラム公式の無料分析機能のことです。Instagramインサイトを使うと、フォロワー数の推移やフォロワーの情報、投稿のリーチ数や保存数など、自分のアカウントの詳細情報を知ることができます。
SNSマーケティングにおいては、アカウント全体の数値や投稿の数値を知り分析をすることが必要不可欠のため、Instagramインサイトは今後のビジネスシーンで重要視される指標となるでしょう。
Instagramインサイトの見方
Instagramインサイトは、投稿に表示されている「インサイトを見る」もしくはプロフィールページの「プロフェッショナルボード」から「インサイトを見る」をタップすると確認ができます。ストーリーズにおいては、「〇人が既読」の部分をタップすると確認ができますが、投稿後24時間を過ぎると閲覧したアカウントは確認できなくなりますので、注意が必要です。
また、インサイトはスマートフォンのアプリから見るか、もしくはFacebookとInstagramを連携させることで、パソコンのブラウザからも確認をすることが可能です。
続いて、Instagramインサイトで見ることができるデータについても解説していきます。
Instagramインサイトで確認できるデータ
まずは、全体を通して確認できるデータからまとめていきます。
項目 | 内容 |
---|---|
インプレッション | 投稿がユーザー画面に表示された合計回数 |
リーチ | 投稿を見たユニークアカウント数 |
エンゲージメント | 投稿に「いいね!」「コメント」「フォロー」「保存」などのアクション数 |
プロフィールビュー | プロフィール画面の閲覧数 |
保存 | 投稿を保存したユニークアカウントの数 |
フォロワー属性 | フォロワーの性別、年齢、地域 |
フォロワーアクティビティ | フォロワーが投稿への「いいね!」「コメント」などの行動の記録 |
Webサイトクリック数 | プロフィール欄のリンクがクリックされた数 |
メールアドレスクリック数 | プロフィール欄のメールがクリックされた数 |
次に、フィード投稿やストーリーズなどそれぞれの機能ごとのデータについてです。
項目 | 内容 |
---|---|
フィード投稿に関するデータ | リーチ数 |
エンゲージメント数 | |
「いいね!」「コメント」「シェア」「保存」数 | |
インプレッション数 | |
プロフィールへのアクセス数 | |
フォロワー増減 | |
ストーリーに関するデータ | リーチ数 |
エンゲージメント数 | |
ストーリーズの移動数 | |
インプレッション数 | |
プロフィールへのアクセス数 | |
「返信」「スタンプ」数 | |
リール投稿に関するデータ | リーチ数 |
再生数 | |
「いいね!」「コメント」「シェア」「保存」数 | |
インスタライブに関するデータ | リーチ数 |
エンゲージメント数 | |
ピークの同時接続数 | |
「コメント」「シェア」数 |
Instagramインサイトの分析時に注視べき4つ指標
確認できるデータは様々ありますが、その中でもより注視すべき4つの指標を詳しく解説します。
- インプレッション数
- リーチ数
- エンゲージメント数
- プロフィールへのアクセス数
インプレッション数
インプレッション数とは、投稿がユーザー画面に表示された合計回数を指します。同じユーザーが投稿を5回閲覧すると、インプレッション数は5回となるため、単純にユーザー数ではないことがポイントです。
インプレッション数が多いと多くのユーザーに見られているということではないですが、同じユーザーが繰り返し見て情報価値が高いと判断されている可能性もあり重要な指標です。これは、次に紹介するリーチ数を掛け合わせてみるとより理解が深まります。
また、インプレッション数の内訳をハッシュタグ・ホーム・プロフィール・発見・その他といった項目で確認できます。特に、発見の数値が高い投稿の傾向を分析すると、新規フォロワーの獲得のための分析に繋がります。
リーチ数
リーチ数とは、投稿を見たユニークアカウント数のことです。つまり、どれだけのユーザーがその投稿を閲覧したかを確認できます。その中で、リーチが高い投稿と低い投稿を比べて、どんなものが映ってる時が伸びているかなどといった傾向を分析します。
また、リーチ数はインプレッション数と合わせることで、より深く分析することが可能です。 特に、ハッシュタグの効果とリーチ数は深い関わりがあります。それは、フィード投稿で新しいユーザーを獲得するには、ハッシュタグや発見タブを経由することが多いからです。リーチ数が高い投稿のハッシュタグを分析することで、写真とハッシュタグの関連性を図ることができます。
エンゲージメント数
エンゲージメント数とは、「いいね!」やコメント、フォロー、保存といったユーザーの反応数を指します。つまり、投稿がユーザーの関心を集められているかどうかを図る指標となります。
エンゲージメント数が高くなると、新しいフォロワーの獲得にも繋がります。それは、発見タブやハッシュタグ検索で上位表示されやすくなるからです。ユーザーが求めている投稿の傾向をエンゲージメント数から分析することが重要です。
さらに、エンゲージメントの中の保存数をより深く分析することも有効です。保存をするということは、ユーザーが見返したいと思っているような重要な情報であることが考えられます。
また、インスタグラムではエンゲージメント率(エンゲージメント数÷フォロワー数)が1%を超えていると比較的良い数字であると言われています。これは、フォロワーが10,000人の場合エンゲージメント数が100以上あるということです。
但し、エンゲージメント率はフォロワーが少ない方が高い傾向にあることから、一概に1%を超えていればいいということではないので注意が必要です。業界によってもエンゲージメント率が異なっており、興味があれば下記URLより参考にしてみてください。
https://www.rivaliq.com/blog/social-media-industry-benchmark-report/
プロフィールへのアクセス数
どのくらいのユーザーが投稿からプロフィールへアクセスしたかを分析することで、新しいフォロワーの獲得へと繋がります。
プロフィールへのアクセス数が多いにも関わらず、フォロワーが伸びていない場合には、何かプロフィール画面に問題がある可能性も考えられます。投稿に統一感がなかったり、期待していた有益な情報がなかった等です。プロフィールにアクセスしたユーザーは投稿だけでなく、アカウントへの興味もあるため、プロフィール画面に載せる内容も重要となります。
Instagram無料分析ツール3選
ここまで、Instagramのインサイト機能に関して解説をしてきましたが、その他の無料分析ツールについても紹介をしていきます。
- HINOME
- InStats
- Insight Suite for Instagram
HINOME
https://service.hinome.app/top
アカウント分析からフィード投稿・ストーリーズ分析、ハッシュタグ分析など、投稿インサイトは200投稿まで無期限でデータが取得でき、連携アカウントの数に制限のないツールです。 また、レポート出力がCSV・Excelともに可能で、気軽に活用しやすいところも使い勝手が良いです。
InStats
アカウント分析からフィード投稿分析、ハッシュタグ分析など、投稿インサイトは最新の100投稿までデータが取得できるツールです。また、競合アカウント分析もでき、業界の人気アカウント分析もあり、便利に活用できます。
Insight Suite for Instagram
アカウント分析からフィード投稿・ストーリーズ分析、フォロワーの分析、投稿インサイトは50日間までデータが取得できるツールです。また、競合アカウントチェック、ハッシュタグ集計も制限回数はありますが、確認することができます。
Instagramインサイト分析でアカウントを伸ばすために
ここまでインスタグラムの分析方法について紹介しましたが、さらにアカウントを伸ばすためにどのような行動をすべきかを紹介していきます。
- アカウントの運用目的を定める
- KPIを設定
- アカウントの現状を確認
- 改善点を踏まえた投稿をする
- 投稿結果を分析
①アカウントの運用目的を定める
まずはインスタグラムアカウントの運用目的を定める必要があります。認知拡大や購買数の増加など、どういった目的なのかを明確にします。
また、合わせてターゲット設定なども定めておくと、分析時にも役立ち、よりよい運用へと繋がるでしょう。
②KPIを設定
目的が明確になったら、それに合わせたKPI(指標)を設定していきます。設定すべきKPIは様々ですが、下記ポイントは押さえるべきです。
- インプレッション数
- リーチ数
- エンゲージメント数
- フォロワー数
加えて細かい保存数やプロフィールへのアクセス数の数値も定めると、それぞれの投稿・アカウントとしての需要がより明確に把握できて良いです。
また、数値を設定する際には、競合と比較して定めていくとわかりやすいでしょう。
③アカウントの現状を確認
目標に向かって運用していくには、まずは現状のアカウント状態を把握することが大切です。KPIの目標数値とどれだけ差があるのか、投稿の中で伸びている記事・伸びてない記事にはどんな特徴があるのかなど、Instagramインサイトを活用しながら細かく分析しましょう。
分析していく中で、様々仮説を立てていくと、より改善点も明確になり、どんなコンテンツに需要があるのかが見えてくるはずです。
④改善点を踏まえた投稿をする
立てた仮説を元に、改善をした内容で投稿をしてみましょう。ここで複数のことをがらりと変えてしまうと、次に分析する際に何が良くて何が悪かったのかが不明確になってしまう可能性があります。改善点は一つずつ反映をして実証・分析することが重要です。
⑤投稿結果を分析
改善した内容で投稿をしたら、その投稿を分析しなければ意味がありません。立てた仮説と検証が一致したかどうかを確認し、それぞれの数値を分析していきましょう。
例えば、ハッシュタグの改善をしたことで、リーチ数が800→2,000に増加(250%)したが、エンゲージ数は30→40の増加(140%)のようにあまり伸びなかった場合、投稿を見た人数は増えたが、投稿のクオリティに問題があったと考えられます。次は同じハッシュタグの伸びている投稿にはどんなものが映っているかなどを競合と照らし合わせて分析をして、投稿自体のクオリティアップを目指していくというようなフローです。
また、伸ばそうとしていたKPIは変わらなかったが、別のKPIが伸びたということもあります。バズる可能性が思わぬところにある場合も大いにあり得るので、様々な数値を比較しながら分析・検証を繰り返すことが大切です。
まとめ
Instagramインサイトとは何か、見方やアカウントを伸ばすための分析方法について解説をしました。また、その他の無料分析ツールも合わせて紹介しています。
いまやインスタグラムは情報収集においてとても重要なツールです。ただやみくもに投稿をするのではなく、しっかりと分析・改善をしながら、よりよいコンテンツを発信していくことが非常に大切です。